緒形 拳
おがた・けん
経 歴:
1937年7月30日 東京生まれ。
高校3年生の時辰巳柳太郎の王将の舞台を見て感銘を受け、文化祭で上演。卒業後、辰巳の門を叩き、
1958年、念願かなって新国劇にに入団。修行を積み、
1960年、遠い一つの道≠フ新人ボクサ^役でデビュー。
新国劇の花形になるも1968年退団。
以後、映画を中心に本格派俳優として活躍。鬼畜%凾ナ受賞多数。
息子の幹太、直人も俳優として活躍している。
 
          
映画俳優・緒形拳はいま絶頂期にさしかかろうとしている、最も″アブラの乗った″ひとりである。
 新国劇から『遠い一つの道』で映画デビユーを果たし、NHK大河ドラマ『太閤記』で主役の秀吉に抜擢された彼は、テレビでは人気を得たが、これといった映画になかなか出合えず、わずかにテレビシリーズの映画化である『必殺仕掛人』に主演したにとどまっていた。
 それが名優として俄然クローズ・アップされたのが『鬼畜』である。本質的には気弱ながら、悪魔のような妻とのしがらみによって二号との三人の子供を次々と捨てていく男の愚かきを演じた彼は、男優賞を独占。続く翌年の『復讐するは我にあり」では、今村昌平の執拗な演出に応えて凄味を加え、一躍日本を代表する演技派へとのし上がった。
 緒形の魅力は、重厚な存在感をもちながら日本人特有の目を剥き怒鳴りたてる式の力演をせず、軽味を共有したその個性にある。それは『火宅の人』の壇一雄(役名は桂一雄)や、『女衒』の村岡伊平治役でも十分に発揮されている。まさにこれからの活躍が楽しみといえよう。


                    文藝春秋 『日本映画ベスト150』執筆・細川まもるより
出演作品:

  1968年  セックス・チェック
            第二の性
  1968年  積木の箱
  1969年  七つの顔の女
  1969年  風林火山
  1969年  永訣〈わかれ〉
  1971年  椀という女
  1973年  必殺仕掛人・梅安蟻地獄
  1974年  狼よ落日を斬れ
  1974年  砂の器
  1974年  必殺仕掛人・春雪仕掛針
  1977年  鬼畜
  1977年  八甲田山
  1979年  復讐するは我にあり
  1980年  影の軍団・服部半蔵
  1980年  復活の日
  1980年  わるいやつら
  1981年  ええじゃないか
  1981年  太陽のきずあと
  1981年  北斎漫画
  1981年  魔界転生
  1982年  野獣刑事
  1981年  OKINAWAN BOYS
            オキナワの少年
  1983年  魚影の群れ
  1983年  楢山節考
  1983年  陽曙楼
  1985年  薄化粧
  1985年  擢
  1986年  火宅の人
  1987年  女衒・ZEGEN
  1988年  孔雀王
  1988年  華の乱
  1988年  優駿ORACIO’N
  1988年  ラブ・ストーリーを君に
  1989年  座頭市
  1989年  社葬
  1989年  将軍家光の乱心 激突
  1991年  呟みつきたい
  1991年  グッハイ・ママ
  1991年  大誘拐 Rainbow Kids
  1992年  おろしや凶酔夢譜
  1992年  継承盃
  1993年  国会へ行こう!
  1995年  さよならニッポン!
  1996年  GONIN2
  1999年  あつもの
  1999年  流星〈りゅうせい〉
  2000年  殺し

      鬼 畜

    魚影の群れ

      社 葬

   国会へ行こう!